のんびり看護師ブログ

看護する上で大切にしていたことを共有できたらと思います。一つの経験談として読んでもらえたら嬉しいです!

不妊治療についてのはなし~多嚢胞卵巣、チョコレート嚢胞~

今回は不妊治療について書いていこうと思います。

私たち夫婦は、自己流妊活半年、クリニックでタイミング療法3回、人工授精3回、体外受精(ふりかけ法)移植1回目(クリニックに通って約1年)で妊娠しました。

 

不妊治療を始めた経緯】

 結婚2年目、仕事も落ち着き、子どものことを考え始めたその年の3月から自己流の妊活を始めました。妊活を始めてから平均半年で妊娠するという情報を調べていたので、正直、すぐに妊娠するかと思っていました。

 できるだけ早いほうがいいなと夫とも話していたので、妊活を進めながらまずは二人でブライダルチェックを実施。私は婦人科に受診、夫は郵送での検体提出を実施しました。

 

 私は普段1~2ヶ月遅れる生理不順はよくありました。看護学生時代(この時はおそらく実習のストレスと思います)生理不順で3か月生理が来ない時があり、さすがに心配になってピルを処方してもらったことがあります。その時に、エコーで多嚢胞性卵巣症候群ぽい所見があったようで医師からは「ちゃんと検査して血液検査のデータでも当てはまったら多嚢胞性卵巣症候群と言えるけど、エコーだけじゃ今はまだ何とも言えないね。」という話がありました。

 

多嚢胞性卵巣症候群PCOS)とは

 通常、卵子が入った1つの卵胞がホルモンの影響で成長し、その後排卵するという経緯をたどりますが、多嚢胞性卵巣症候群では、未熟な卵胞ばかりが増え、卵胞の成長に時間がかかり排卵が起こりにくくなるといった病気です。

診断基準は、

  1. 月経異常(月経不順や無月経
  2. 多嚢胞性卵巣(エコー上でのネックレス兆候)
  3. 高アンドロゲン血症(血中男性ホルモン高値)またはLH値(黄体形成ホルモン)およびFSH値(卵胞刺激ホルモン)が基準値より高い

上記すべて当てはまる場合は多嚢胞性卵巣症候群の診断となるそうです。

 

実際の私のエコーです。小さな卵胞がいくつもあります。

 

 

 学生時代の検査から約7年ほど経ってからのブライダルチェックでした。前回同様エコーで多嚢胞性卵巣のネックレス兆候がありました。採血では異常値はなかったため多嚢胞性卵巣症候群の診断とはなりませんでしたが、その傾向であると医師からは説明されました。

 

 夫と二人で相談し、もう少し詳しい検査をしたい、もしなにか原因があって本格的な不妊治療が始まる可能性があるのなら初めから専門のクリニックにかかりたい、といった理由から自己流妊活を始めて半年経った頃に不妊治療専門のクリニックに通い始めました。

 

 そこでもやはり、最初の検査で多嚢胞性卵巣症候群の傾向であることと、ほかにも詳しいエコー検査の結果、左卵巣にチョコレート嚢胞があることもわかりました。

 

チョコレート嚢胞とは

 子宮内膜症の一種です。子宮内膜症は、子宮の内側にある子宮内膜の組織が子宮以外の部分にも発生する病気です。チョコレート嚢胞は、その子宮内膜の組織が卵巣に発生します。月経の度に組織が剥がれ落ちますが、逃げ道がないため卵巣に溜まります。排出されない古い血液がチョコレートのように見えることからこのように言います。年齢が高いとよりガン化し卵巣がんとなるリスクがあります。(若年層でもリスクはあります。)

 

 

 子宮内膜症という病気は聞いたことがありましたが、まさか自分がなっているとは思いませんでした。確かに、治療を始める2~3か月前くらいから、前より重い生理痛や左下腹部の痛みがそういえばあったなと、医師からの説明の後に思いました。社会人になってから新たにでき、生理の度に大きくなっていたのだと思います。

 

実際の私のエコーです。中央部グレーの丸いところです。長さを測っていてこの時は2.2㎝でした。



 

 多嚢胞性卵巣症候群子宮内膜症のチョコレート嚢胞がどれだけ妊娠の経過を妨げているのかこの時の私はわかっていませんでした。クリニックの治療計画に沿ってまずはタイミング法から始めました。

 

今回はここまでにします。次回も続きを投稿していきます。